捻挫や打ち身など足のケガをしたあとに、腰が痛くなったり生理痛、排卵痛を起こすことがあります。

これは、なぜでしょうか?

足首と卵巣の血管は静脈のネットワークでつながっていることが関係しています。

足のうっ血は骨盤のうっ血につながる

ケガしたあとは足首が腫れます。

この腫れの正体は、血液。

患部を治そうと血液が集まっています。血液が渋滞を起こしているような状態です。組織を修復するためには大量の血液が必要なので仕方がないことです。

渋滞を起こしているので使い古した血液もとどこおり、はけが悪くなります。使い古した血液を静脈血といい、静脈血が溜まっている状態をうっ血といいます。

足のうっ血は次第に、骨盤の中まで広がります。これは脚の静脈と骨盤臓器の静脈が合流しているからです。

卵巣のうっ血

骨盤の中でうっ血しやすいのが、卵巣という臓器。

これらの臓器は、排卵や月経によって血液を溜めこむからです。

血液を溜めることができるようにネット上の静脈叢(じょうみゃくそう)を形成している

つまり排卵や月経+足のうっ血
によって卵巣は腫れ、お腹の痛みとなります。

また卵巣を固定している靭帯は骨盤の筋肉(腸骨筋)に付着しているので腰の痛み、股関節痛になることもあります。

 

ケガによる骨盤内のうっ血は一時的ですが、慢性的な足の血行不良、むくみ、冷えなどがあると頻繁に骨盤内でうっ血が引き起こされます。ですから、病院に行っても異常が無い生理痛や排卵痛は足の問題をチェックする必要があります。

生理痛・排卵痛に対するオステオパシー治療の流れ

①カウンセリングで症状の特性をお聞きします。
②服の上から腹部の触診をします。
③足~骨盤の検査をします。
④状態の説明と改善のプランをお伝えします。
⑤プランを実行し経過観察します。