私たちの身体は、「頭」「内臓」「骨格」「心」など、いろんなパーツでできているように見えて、
実はぜんぶがひとつながりで影響しあっているんです。たとえば、ある場所がこわばったり、うまく動かなくなったりすると、離れた場所に別の不調が出ることもあります。
オステオパシーでは、こうした「からだ全体のつながり」に注目して、不調の本当の原因がどこにあるのかを見つけていきます。私たちの身体には、本来「自分で治る力(自然治癒力)」があるんですが、
その力がちゃんと働くためには、神経の働きや血液や体液の流れがスムーズであることが大切です。
昔のオステオパシーの先生たちはこんなことを言ってました。
「病気は“結果”であって、“原因”はもっと深いところにある」
「神経の流れや、からだのバランスが崩れることで、病気は始まる」
つまり、病気になるのをただ待つんじゃなくて、小さな歪みやバランスの乱れのうちに整えておく方が、
ずっと自然で、負担も少ないという考え方です。
また、オステオパシーではこころと身体はつながっているとも考えています。たとえば、
- つらかった体験
- 忘れたい感情
- 抑えてきたストレス
こういった“こころの記憶”が、身体に残って不調を生んでいることもあるんです。
さらに、オステオパシーでは筋膜(きんまく)という、全身を包んでいる組織が、「こころ」「からだ」「過去の経験」すべてを記録しているような存在だとも考えています。だからこそ私たちは、からだ全体をやさしく丁寧に観察し、そっと触れて、声を聴くように施術しています。
目次
まとめ
- 身体はすべてつながっていて、一部だけ診てもダメ
- 自然治癒力が働けるように整えるのが目的
- 神経や体液の流れが健康のカギ
- ストレスやトラウマも身体に影響する
- 加齢による変化も、若い頃からの積み重ねが影響する